小学生の低学年までは特別に他の子供達との違いはありません。普通に同級生や近所の子供達と家の近所や友達の家に遊びに行ったりしていました。しかし学年が上がればどの子もどんどん個性が表れてライフスタイルもどんどん個性的になると思います。習い事や塾で遊ぶことが無くなってり、スポーツに専念しだして特定の子供たちとしか付き合わなくなったりと、どんどん同級生も付き合いにくくなってきた感がありました。しかし人の事は全然言えません。我が家は特に貧乏だったので友達を自宅へ誘うようなおもちゃも子供部屋もありませんでした。また習い事をさせる金銭的余裕もありません。そんな中、4年生で中古自転車を入手して以来色々な場所へ行く事が趣味になりました。しかし自転車で行ける範囲は小学生ではそんなに広くありません。そんな中、電車を利用すれば全国どへでも行ける事を時刻表から知ったのです。ただ小学生ではお金も無いので気軽に遠くへ行けるハズもありません。我が家はでは母方の田舎(山梨県)に学校の休みに行く事が通例になっていた為に家に時刻表が置いてあったのです。たまたまその時刻表を見ていたら全国の列車の時刻表以外にも全国の駅や様々な特急、急行列車も載っていてこの時刻表がとても面白い本になってしまいました。貧乏家庭では本も禄に買ってもらえませんでしたが(というか読書はきらい!)、時刻表は当時大きいサイズで250円、小さい物は100円で売っていました。そして4年生から毎月時刻表を愛読書として買うようになってしまいました。歌に出てきた8:00丁度のあずさ二号レベルではなく、1年意味も無く時刻表を眺め続けてすっかり鉄道博士レベルになってしまいました。東北へは485系で青森へみちのく、盛岡はやまびこ、秋田はつばさ、山形はいなほ、仙台はひばり、新潟はとき、etc。西のブルートレインは西鹿児島は富士、熊本はみずほ、博多はあさかぜ、島根はいずも、etcもう全国の地理、有名な駅、電車の型番、その地の特急や急行の名前など有名列車の発車時刻など覚えなくても良い知識を恐ろしい量身に付けてしまいました。お陰で地方へ行きたい気持ちがどんどん高まったのですが、相も変わらず貧乏家庭では家族旅行などはなく気持ちだけが高まってしまっていました。もう同級生に同じような知識がある者がいませんでしたので、すっかり付き合いにくい子供になったようです。しかし5年生になってから今度は自由に自身で運転して全国へ行ける自家用車に興味が移ってしまい、小学校卒業時には鉄道博士からカーキチにすっかり変貌してしまいました。4年生の頃の12冊の時刻表(1年分)は中学に入学後の同級生だった天才N井君(実家は学習塾)に12冊まとめてあげてしまいました。(何で欲しかったのかは不明!)お陰で1つだけ得した事があります。小学高学年ですでに全国の都道府県と県庁所在地、および有名都市は完全に知っていました。そしてこの異常さに母親もたまげていました。何と教科書の誤字を指摘したので自分の息子に脱帽したようです。九州に大分と久留米を結ぶ久大本線がありますが、この教科書は九大本線と書かれていたのです。例えば京王電鉄は東京の京と八王子の王の文字を取って京王です。こんな九大なんて着けるやつはワープロで自動的に漢字変換で間違える時代では無いので、かなりのおバカ連中が編集していたのは見え見えでした。母親が教科書の出版会社にクレームを入れていたのは滑稽でしたが、すでに生徒に配布されていた教科書は全然訂正連絡もなくそのまま使われました。時代も非常にお粗末でした!

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 小金井公園は背の高い木々の雑木林が多かったイメージでしたが、背の低い草花の宿根草園なるものがありました。